2019年1月1日から、マレーシアでは飲食店がテラスも含め全面禁煙となりました。
タバコが苦手な私にとっては、この法律の施行によって周辺環境が快適になることを密かに願っていたのですが、今回の施行で街の環境がどう変わってきたのか、記録しておきます。
2019年1月1日から飲食店全面禁煙へ
「飲食店全面禁煙」の内容については、ざっくり言うと、
- 飲食店は屋内屋外ともに禁煙とし、喫煙は店舗より3メートル以上離れたところに限る
- 違反者は罰金
- 飲食店は喫煙禁止の表示を掲げること
が求められます。
詳細は以下の記事をご参照ください。
参考
マレーシア全国の飲食店が禁煙になりました(2019.1.8)マレーシア政府観光局
参考
マレーシアの飲食店が2019年1月から全面禁煙へマレーシアマガジンニュース
飲食店全面禁煙化後、どう変わったか?
さすがの徹底ぶり
私の経験した範囲では、店舗内(屋内)で喫煙できるレストランはそう多くはなかったのですが、大体屋外にテラス席があって、そこで喫煙している人がいるため、タバコの煙が屋内に流れ込んでくるようなケースが多々ありました。
(ローカルな飲食店だと屋外と屋内を隔てる扉がないようなお店も多いので。)
それが、まさに年が明けてから、ほとんどの飲食店でテラスも禁煙表示が出るようになりました。
残念ながらそれでも吸っている人はいますが。
これが少しずつ減ってくることを祈ります。
でも、このスピード感というか徹底した実行ぶり、すごいなーと思います。
日本よりよっぽど進んでいる、、、業界団体の圧力とかが少ないのかな?
これは本当にありがたい。
今までタバコ臭くなるのが嫌で行きたくなかったレストランに心配なく行けるようになるのは、私の生活を豊かにしてくれるはず。
喫煙者の流れはどうなるか?
とはいえ、喫煙者にとっては吸える場所が減ってしまうわけで、今までテラスで吸っていた分をゼロにする、というわけにはいかない人も多いことでしょう。
この新しい法律では、店舗から3メートル以上離れたところであれば喫煙できることになっているので、そうなると、路上(多くが歩道上)で喫煙する人が増えてしまうのではないかと心配しています。
施行から3週間の自分の行動範囲内での個人的感想ではありますが、幸いなことに、今までなかったような奇想天外な場所で喫煙しているようなケースには遭遇していません。
至るところが喫煙場所になっていたという今までの事情もあると思いますが、単純に喫煙場所が減った、というような印象です。
議論はあるもしっかり施行されている
話を戻して、マレーシア社会全体としてどのような雰囲気なんだろうと新聞記事などをチェックしてみると、、、
やはり反発の声もあるみたいです。そりゃそうですよね、喫煙者にとっては今まで許されていたことが許されなくなったのですから。
よく言われる「喫煙する権利」ってやつです。
でも、記事の論調としては、至極真っ当な、論理的な意見で締められていることが多いように感じました。
参考
Malaysia’s tough new restrictions on public smoking provoke fierce backlashTHIS WEEK IN ASIA
上記記事にはこんな言葉が書かれていました。
A right cannot infringe on other’s rights, such as the right to health and clean air. Therefore smoking is not a right.
(権利は他者の権利ー例えば健康ときれいな空気を守る権利ーを侵害するものであってはならない。それゆえ、喫煙は権利ではないのだ。)
とても説得力のある言葉です。このような正論がちゃんと普通に通っているのがマレーシアの素敵なとこだと思います。
さいごに
非常に残念な話ですが、こと喫煙問題に関して言うと、日本人を含む外国人のマナーが悪いな、と感じることが多いです。
(駐在員として赴任してくる人の喫煙率って、一般の会社員の喫煙率よりも高いような気がするんですけど、気のせいでしょうか。。。自分の周りだけかな?)
禁煙のビルを出た瞬間から平気で歩きタバコを始める人が多いし、辺り構わず吸い殻を捨てる人もよく見かけます。
母国でも同じことをしていたのでしょうか?
それとも、外国だからと、旅の恥は搔き捨て的に、舐めてかかっているのでしょうか?
職場周辺でもそうですが、外国人が多く居住すると言われる地域にご飯食べに行ったりするとよく感じます。
このような外国人にもしっかりと浸透していってくれたらいいな、と願っています。
取り急ぎ、今まで近づけなかった素敵ケーキ屋さんのテラスで優雅にお茶できる日を心待ちにしています!!